音沙汰なくなるclassic

巫が綴る日々のこと

巫と新屋がゆく、岩手の旅。

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前回の記事では奇ッ怪なお話をしましたが、今回は普通の旅のお話。

 

宮沢賢治童話村】

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宮沢賢治の童話についての館、というイメージで訪れたのですけれど、実際には「宮沢賢治の童話の中に入ってしまおうっていう、面白い空間」でした。

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ななみさん「この写真、【そうだ、岩手に行こう】みたいな感じする、面白い」

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………。

【明日、天気になーれっ!】みたいな感じすごい。

 

【賢治の学校】

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大自然の中をふらりと歩いて行って、たどり着いたのがこの「賢治の学校」

 

本当に、夢のような世界に自分が飲み込まれていく感じ。

この空間にいたということを、どうしても誰かと共有をしたくて、ずっと写真を撮っていたなぁ。

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できることなら、そうね。

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ここで、ななみさんと作品を作りたいな

舞台がいいけど、遠いし広さ的にもあれだから、映像かしら。

 

創作欲しか湧かなかった、作りたいことや伝えたいこと、このまま消えてしまいたくないと願った日のこと、色々なことを思い出してその全てを肌で感じたよ

 

【おばあちゃんと美味しいご飯】

今回は遠野の民宿「古軒」に泊まりました。

 

夕食、朝食付きのプランで泊まったんですけれど、ご飯の豪華さとおばあちゃんの優しさと、時折出会う看板娘の牡丹ちゃん(猫)のかわいさと。

 

全てに癒されたなぁ〜。

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夕食は、遠野の名物の「ジンギスカン

お刺身も焼き魚もついてて、いやぁもう、全部、全部美味しかった…!

 

おばあちゃん曰く、「東京から若い女の子が来るって言うから、張り切って茶碗と湯のみを買ったのよ。」と、

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儚くて綺麗な、薄焼きの桜の茶碗と湯のみのセット。

 

それと、ご近所の方からいただいたと言う焼酎を、砂糖を入れていただきました。

おばあちゃんも一緒に飲んでた、かわいい。

 

夕食の後は、ななみさんとお酒を飲みながら色々なことを話しました。

というよりも、わたしの話を聞いて、ななみさん的意見を貰った、と言う方が正しいのかもしれない。笑

 

この旅行の直前に、ね、悲しいことがあって。

悲しい出来事って、やっぱり心を確実に少しだけ殺すんです。

 

無かったことにしたくて、どんなに明るい笑い話にしても、どんなに仕事や予定を詰め込んでも、「悲しい事実」というものはそう簡単に消えてくれなくて。

ちくちくと、一人になった途端に私を刺すのです、まるで忘れるなと言うように。

 

それを終わりにする手段、わたしは人と会うこと、話すこと、違う解釈を見つけて、これは不幸という終着点ではなく、簡単な通過点であると信じることだと思うのです。

 

だから、ね。

笑ってくれる人も怒ってくれる人も、お仕事を共にする人も、恩師も仲間も親も友人も、応援してくださる方も、これから出会っていく全ての人のことが、わたしは、好きだよ。

 

なんて、思った夜でした。

 

翌朝は早起きしておばあちゃんの作ってくれた朝ごはんを食べました。

7時半という、わたしとななみさんにとっては驚異的に早い時間に起きた。

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絵に描いたような素晴らしい朝食……

 

ご飯を食べてから少しだけ寝て、おばあちゃんにまたねと言いました。

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ななみさんから後で聞いた話。

 

入り口のところに日本地図があるのですが、写真がいくつか貼ってあるそうで。

「この日本地図をね、来てくれた人たちの写真でいっぱいにするのが夢なんだ」

と言っていたそうなのです。

 

だからね、これを見ている人には是非行って欲しいんだ。

民話を聞きに行くも良し、大切な人と過ごすも良し、人と出会うために行ったり、自分を見つめなおしにいくのも、良いね。

遠野の築130年の町家の宿 民宿古軒

私は、9月頃に家族を連れて、また行こうと思ってます。

 

本当に素敵な旅でした、旅ってね、いいもんだよ。おしまい。

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